ACL2015 1次リーグ H組 広州恒大4-3鹿島アントラーズ

最後まで闘う姿勢は見せたし、内容的にも決して相手に劣っているわけではなかったが、結果はまたしても敗戦。

この試合、 前半スタジアムの雰囲気に呑まれたのかいつものペースが掴めない鹿島に対し、9分現役セレソン、リカルド・ゴウラーのゴラッソ(!)で広州が先制。その後も全体的に広州が優勢で、鹿島はボールをなかなかキープできない時間帯が続いた。

しかし、鹿島は小笠原の途中退場にも関わらず、チームとして気迫溢れるディフェンスで追加点を許さない。そうした粘りが36分高崎のゴールとなって結実。同点に追いつく。

後半立ち上がりは一転鹿島のペース。運動量が落ちた広州の守備陣を速いパス回しで翻弄し、52分遠藤のシュートをGKがはじいたところを土居が頭で押し込み勝ち越しに成功する。

しかし、広州は1点リードされたことで息を吹き返す。58分セットプレーからエウケソンが押し込んで同点。さらに62分またしてもゴウラーが決め、あっという間に逆転されてしまう。

時間が進むにつれ両チームとも運動量が落ち、ロスタイム前がかりになった鹿島はカウンターを浴びて万事休す。終了間際に柴崎がヘッドを決めるも時すでに遅しといった感じだった。

この試合も、鹿島は内容的には悪くなかった。二人のブラジル人に決められてしまったが、シュート本数では勝っているし、後半はボールボゼッションも勝っていた。

また、各選手のプレイは勝利への気迫が最後まで窺えたし、その意味ではこれまでの4試合よりも伝わるものはあった。

とは言え、結果は結果。これで公式戦5連敗となったことは事実だし、ACLの1次リーグ突破が難しくなったことも事実。小笠原選手の怪我の状態も心配だし、厳しい状況は続く。

なんとか1勝を挙げて、この悪い流れを断ち切って欲しいものだ。